春と秋にのみ公開される聖徳太子ゆかりの小さなお寺です。
紅葉の季節は混雑するようですが、私が訪問した春の日は貸切状態でゆっくり楽しむことができました(^-^)
周囲を背の高い木々に囲まれた静かなところです。自分が小さくなったみたい。
竹林が見事です。
人里離れた感が心地よいです。
教林坊は605年に聖徳太子により創建されたとのことで、その名前は、太子が林の中で教えを説いたということに由来するのだそうです。
敷地内には、太子の説法岩と呼ばれる大きな岩や、太子作の石仏を本尊として祀る霊窟があります。
石の寺とも呼ばれる教林坊は、その庭園もたくさんの石で作られています。江戸時代に作事奉行、大名茶人として活躍した小堀遠州という武将により造られた桃山様式の池泉庭園だそうです。
この庭をのぞむ書院には床の間がなく、庭園の景色を山水掛軸に見立てるとのこと。掛軸庭園と呼ぶそうです。
書院の屋根裏も見学できました。
あまり見たことのない感じで興味深かったです。
誰もいなかったからというのもありますが(笑)、侘びさびのかくれ里で浮世の喧騒を忘れるひとときが過ごせました。