2023年春、1泊2日で宇治を訪れました。
観光の目玉は言うまでもなく世界遺産の平等院、中でも国宝の鳳凰堂ですね。
鳳凰堂は、平安時代に関白を務めた藤原頼道により建立された阿弥陀堂です。その形が翼を広げた鳥のように見えること、そして屋根に一対の鳳凰が据えられていることから、後に鳳凰堂と呼ばれるようになったのだそうです。
まずは内部拝観の受付へ。拝観時間の記載されたチケットを貰い、指定の時間まで庭園を散策しながら待ちます。
時間になったら職員の方の引率で、北翼廊から中堂に向かいます。周囲を傷つけないように折り畳み傘などは鞄の中にしまうなどして、靴を脱いで上がります。
堂内には、平安の名仏師 定朝作の阿弥陀如来坐像が納められています。頭上には天蓋、周囲の壁には飛雲に乗った様々な菩薩像や壁扉画が見られます。いずれも国宝です。
職員の方の説明が5分くらいでしょうか。そのあと間近に見てまわる時間がやはり5分くらいあったと思います。それで堪能できるくらいの大きさです。
幾多の戦火や災害を逃れ、今日こうしてかつての姿を見せていただけることに感無量ですね。
阿弥陀如来坐像のお顔は、鳳凰堂の正面から池越しに拝むことができます。
また、国宝である初代の鳳凰一対、鐘、飛雲に乗った菩薩像の半数はミュージアム鳳翔館に収められていますので、内部拝観をしなくても十分堪能できると思います。
いろんな角度から鳳凰堂を眺めるだけでも見応えがあって楽しいです。
拝観料も良心的だと思いました。